番号 | b5 |
分野 | 大規模破壊実験のための振動台加振手法および計測・処理技術 |
タイトル | 試験体の影響を考慮した振動台の適応制御 |
著者 | ○篠原雄一郎(いわき明星大学大学院) 清水信行(いわき明星大学) |
概要 |
現在、防災科学技術研究所では、実大三次元震動破壊実験施設(E-Defense)の建設が進められている.この震動台は、地震動を再現する性能が要求され、実大構造物の破壊実験を目的としている.しかし、破壊実験を設計目標として建設された大型の振動台は過去に例がなく、試験体の特性が時間とともに変化する中で、目標波形に追従するための有効な加振手法はまだ十分明確にはなっていない.著者らは、適応制御手法の一つであるMCSを小型振動台に適用し実験を行った結果、従来手法に比べて試験体の影響が低減でき、目標波形に良く追従できることが分かった.実験の際に予め行ったシミュレーションは、限られた範囲のものであったが、今回はパラメータスタディを目的に多くのシミュレーションを行った. すなわち本論文では、数値シミュレーションを中心に、試験体積載時に振動台が受ける影響とその影響を低減できる制御パラメータの選定基準について検討した.この結果は、検討予定の「中型振動台を用いた加振手法の高度化」に応用し、加振手法として有効であることを今後の制御実験にて、確証する予定である. |
戻る |